福島県高等学校体育連盟  会 長  渡 邊  亮 

 令和5年4月20日、郡山ユラックス熱海で開催されました福島県高等学校体育連盟定例評議員会の承認により、尾形幸男前会長の後任として会長へ就任することになりました、県立田村高等学校長の渡邊亮です。会長職を仰せつかり、その責務の大きさに身の引き締まる思いであります。これまでは、県教育庁健康教育課の立場から、学校体育・安全・保健に関すること、給食や食育に関すること、そして、部活動やインターハイ業務に関すること等に携わって参りました。その間、先生方に於かれましては生徒の健康・安全、運動に関する多岐にわたる指導、生徒の皆さんには健康の保持増進と体力の向上に努めていただきました。立場は変わりましたが、このことに対し深く感謝申し上げます。今後は、県高体連役員・評議員の方々の御協力を賜りながら、本連盟の目的である「県内高等学校における体育・スポーツの健全なる発達を図る」為に鋭意努力していく所存でありますので、御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
 さて、令和への年号変遷とともに、世界的な流行となった新型コロナウイルス感染症は、現在その様相は落ち着きをみせはじめ、感染法上の位置付けも5類へ移行するなど、様々な転換の局面に来ております。この4年間、コロナの影響で大会が中止となってしまい日頃の学習・練習の成果を発表する機会を奪われてしまった生徒の皆さん、お子さんの活躍する姿を会場で直接観ることのできなかった保護者の皆さん、生徒のためにできることを模索し続けていただいた指導者の皆さんのことを思うと、今でも胸が締め付けられる思いです。しかし一方で、我々はそのような体験を通し、大会に参加できる喜び、大会を陰で支えている関係者の方々への感謝の気持ち、普通に生活できることの素晴らしさを改めて感じることができたとも思っております。まだまだコロナ禍以前の日常生活を取り戻すには道半ばではありますが、本連盟としても通常の水準で大会や事業を推進できるよう、関係機関との調整や運営体制を全力で整えて参ります。
 また、全国高体連から運動部活動指導中における体罰根絶に向け、各県において周知徹底を図るよう指導されております。加盟学校に於かれましても、体罰は勿論のこと、今後とも指導者の様々なハラスメントに関するコンプライアンス意識の向上と徹底を図ってくださるようお願いします。
 結びに、本連盟及び本県高校生の体育・スポーツの更なる振興と発展と、本県の若きアスリートの活躍が県民の皆様の希望となるよう祈念申し上げ、会長の挨拶とさせていただきます。